飲む日焼け止めの効果を論文で確認してみた。

 

フラバンジェノールとその特徴

ここからはフラバンジェノールについての詳しい内容についてお伝えしていきます。

 

まずフラバンジェノールとは何かということですが、フラバンジェノールはフランス南西部の海岸付近に茂る松の一種から抽出された成分です。

ヨーロッパの多くの地域では、古くから松樹皮を煎じてお茶として飲んだり、松樹皮入りのパンを食べたりしており、壊血病の治癒に用いられたという記録もあるほど、強い抗酸化作用や血管活性化作用のあるポリフェノールを松樹皮は多く含んでいるものとなります。

 

そこで、そのようなポリフェノールをとりわけ多く含むフランス南西部の海岸付近にある松から抽出した成分が、フラバンジェノールとなります。

 

そして、フラバンジェノールの特徴として、OPC(オリゴメリック・プロアントシアニジン)と呼ばれる特徴的なポリフェノールを主成分として多く含んでいるため、強い抗酸化作用や血管活性化作用だけでなく、様々な効能がある多機能な成分となっています。

 

フラバンジェノールのシミへの効果

フラバンジェノールのシミへの効果を実証するものとして、次のような検証結果があります。

被験者24人に対して、1日あたり100mgのフラバンジェノールを3か月間継続的に摂取し、皮膚科医がシミに対する有用性の評価を行ったところ、71%に有用性が認められたということです。

このことから、皮膚老化によるシミに対して、改善作用を有し、長期摂取においても安全性の高い食品素材であることが示唆されたとのことです。

 

また、シミは活性酸素によって生成が促されるため、ポリフェノールの強い抗酸化作用で活性酸素を抑えてシミをできにくくする作用もあります。

さらに、シミはチロシナーゼと呼ばれる酵素の働きで作られるのですが、フラバンジェノールはこのシミを作る働き(チロシナーゼ)を阻害する作用もあります。

 

フラバンジェノールのシワへの効果

また、肌はコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった皮膚を構成する要素が分解されると、シワや小ジワになるのですが、フラバンジェノールはこれらコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の分解を阻害する作用があります。

 

これらは、以下の図にある通りです。

 


『フラバンジェノールの美白・美肌作用』から引用 

 

実際、フラバンジェノール40mgを朝食後服用した実験では、シミ・くすみ・肌荒れの改善が多く見られたということですが、小ジワに対する改善も一部で観察されたという報告もあります。

 

このように、万が一に日焼けをしても、シミ・シワになる要因を抑えることができるという意味で、フラバンジェノールは飲む日焼け止めとしての効果が期待できる形となります。

 

フラバンジェノールの血管活性化作用で、冷え症・むくみ改善、血糖値・血圧上昇抑制、血中コレステロール改善

また、フラバンジェノールは、ポリフェノールとして血管活性化作用があります。

「血液サラサラ」は、様々な血管系の疾患の予防を期待できる上、結構改善、美肌など、多岐にわたる効果が期待できます。

そこで、それらに対する研究結果も紹介しておきます。

 

フラバンジェノールの血管活性化に関する研究結果

血流改善、むくみ・肩こり・冷え症改善の研究結果

被験者10名にフラバンジェノール40mg/日を2週間摂取させたところ、血流量は摂取前に比べて有意に増加していた。

 

また、女性24名にフラバンジェノール150mg/日を4週間摂取させたところ、むくみの自覚症状が有意に改善された。

 

さらに、藤野武彦氏(九州大学名誉教授)は、フラバンジェノール摂取によって末梢の血流量が増加し、末梢循環の低下による冷え症、肩こり、むくみの症状が改善することを報告している。

 

血糖値・血圧上昇抑制・血中コレステロール改善に対する研究結果

血圧上昇、血糖値上昇抑制の効果に対しては、ラットを用いた実験を実施した結果からそれぞれ効果が認められた。

また、血中コレステロール改善に関しては94名の被験者を対象に、40mg、80mgのフラバンジェノールをそれぞれ12週間摂取させたところ、80mgを摂取させた対象群で血中コレステロールが有意に低い値となり、血中コレステロール改善作用が認められた。

 

メタボリックシンドロームに関する研究結果

そして、最後にメタボリックシンドロームに関する研究結果をお伝えしておきます。

まさかダイエットにまでフラバンジェノールが効果あるとなると驚いてしまいますよね。

この点については、『フラバンジェノールのメタボリックシンドローム対応素材としての可能性』という論文と、『フラバンジェノールの多機能性』という論文の中で書かれています。

 

検証内容としては、メタボリックシンドロームの諸症状を自然発症する遺伝子を持ったマウスを使って、普通の飼料を投与した群とフラバンジェノールを配合した飼料を投与した群など5群を対象に調査したところ、フラバンジェノールを配合した飼料を投与した群に、体重増加抑制作用、内臓脂肪および皮下脂肪蓄積抑制作用が認められ、さらに糖代謝異常、高インスリン血症、耐糖能異常および高血圧に対しても改善作用が認められたとのこと。

 

そして、この検証は武蔵野大学薬学部 油田正樹教授との共同研究により実施されたものということで、信頼性がある結果となります。

 

フラバンジェノール研究結果まとめ

以上が論文等から紹介したフラバンジェノールに関する研究結果です。

実際に文献・論文等を直接確認すると、かなり納得度も高まりますね。

 

このページでは、フラバンジェノールを使用した飲む日焼け止めとして「リブランコート」という商品を紹介しましたが、このようなしっかりした根拠を踏まえて利用すれば、納得して続けることができますね。

 

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リブランコートは1粒にフラバンジェノール40mg配合で、2~3粒飲めば研究成果として有効性が認められた分量となる上、月額1,980円で変な回数縛りなどもないため安心です。

上手に利用してみてください。

 

フラバンジェノールに関する参考文献

  1. 岩本邦彦 『フラバンジェノールの多機能性』 食品工業,2008.5.30
  2. 飯野妙子 『フランス海岸松ポリフェノール「フラバンジェノール」の特徴と抗酸化作用』 ジャパンフードサイエンス,2004.1
  3. 森 貞夫,高垣欣也 『フランス海岸松ポリフェノール「フラバンジェノール」の抗酸化活性』 ニューフードインダストリー,2004,vol.46 no.5
  4. 森 貞夫,高垣欣也,中山樹一郎 『フラバンジェノールの美白・美肌作用』 フードスタイル21,2004.6,vol.8 no.6
  5. 草場宣廷,中山樹一郎 『フラバンジェノールと内外美容』 フードスタイル21,2011.vol.15 no.5
  6. 草場宣廷,中山樹一郎 『松樹皮抽出物(フラバンジェノール)のシミに対する臨床効果と作用機序の検討』 コスメティックステージ,2008,vol.3 no.2
  7. 草場宣廷,高垣欣也,沼部幸博 『フラバンジェノールの歯周病に対する有用性』 フードスタイル21,2008,vol.12 no.8
  8. 大喜多守,木曽良信,松村靖夫 『循環器系疾患に対するフランス海岸松樹皮抽出物(フラバンジェノール)の予防効果』 Foods & Food ingredients J. Jpn., vo..216,no.3,2011
  9. 岩本邦彦,高垣欣也 『フラバンジェノールのメタボリックシンドローム対応素材としての可能性』 フードスタイル21,2007,vol.11 no.9
  10. 鍔田仁人,岩本邦彦,山本慶介,高垣欣也 『松樹皮抽出物「フラバンジェノール」がマウスの体重および脂肪重量に与える影響』 日本未病システム学会雑誌,2006,12(1):108-110