スコア100前後の初心者のくせに、アイアンをマッスルバックに変えてみました。
マッスルバックに変えた理由は、しっかりダウンブローに打てるようになりたかったからです。
以前使っていたキャビティアイアンだと、見た目のソールの分厚さと、広いフェイス面、重心の深さゆえに、すくい打ちになってしまう傾向を感じていました。
そこで、まず視覚的な面から変えてみたかったのと、以前からマッスルバックが気になっていたので、試打した勢いで変えちゃいました。
そして、変えてみてわかったことは、以下のことでした。
初心者がマッスルバックに変えてわかったこと
- やっぱりミスはミスになる
- 「マッスルバックは飛ばない」というのはロフト角の違いによるもの
- マッスルバックはカッコイイ・気持ちいい・構えやすい
それではひとつずつお伝えしていきます。
マッスルバックのデメリット:ミスするとミスになる
マッスルバックというと、よくこれが言われますよね。
ミスするとちゃんとミスになると。
そして、私のような初級者が実際にマッスルバックを打ってみるとどうなるかというと…
はい、その通りでした。
フェースが開いて当たるとシャンク
フェースが開いて当たると、思いっきりシャンクみたいに右に吹っ飛んでいきます。
ここまでのミスになるのは、以前はなかったかなぁと思います。
トップ気味に当たってもひどい
そして、トップ気味に当たると、ヘッドがぶれまくりで(慣性モーメントが少ないから)、手がビリビリ痺れて、打球も驚くような「ナンダソレ」って打球になったりもします。
芯を外すと飛ばない
また、なんとなく前に飛んだ当たりでも、芯を外していると10ヤード近く飛距離が少ないこともあります。
このように、ミスをするとちゃんとミスになるので、「マッスルバックは飛ばない」と言われるのかもしれないです。
ただ、個人的にはキチンと打てれば相応の飛距離は出ることを感じています。
「マッスルバックは飛ばない」というのはロフト角の違いによるもの
ちなみに、私がマッスルバックに変えた時、今まで7番アイアンで出していた距離が、マッスルバックでは6番アイアンの距離になりました。
この点に関しては、疑問に感じてスペックを見比べてみたところ、ロフト角が今までのキャビティアイアンでの7番と、新しいマッスルバックの6番で一緒だっただけでした。
そこで、少し気になったので、今回変えたマッスルバックと、以前使っていたキャビティアイアン、最近話題の飛び系アイアンでロフト角を比較してみました。
マッスルバック・キャビティ・飛び系アイアンのロフト角比較
5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | |
マッスルバック | 27 | 31 | 35 | 39 | 43 | 47 |
キャビティ | 25 | 28 | 31 | 35 | 40 | 45 |
飛び系アイアン | 22 | 24 | 26 | 29 | 33 | 38 |
ここで黄色で色付けしたところを見て頂くと、マッスルバックの6Iのロフト角が31度で、キャビティの7Iのロフト角と同じです。
そりゃ、飛距離も同じだわなという話でした。
飛び系アイアンのロフト角に噴飯
そして、注目は赤字で色付けしたところで、飛び系アイアンの7Iのロフト角がマッスルバックとキャビティの5Iと大体一緒ということ。
飛び系アイアンのCMで「完全に2番手違いますねー!」と言っているのは事実で、確かにロフト角が2番手違うw
しかも、スペック見ていて気付いたのですが、飛び系アイアンだとPWのロフト角がえらい立つことになるので、PW2なるナゾの番手が挿入されて最終的に番手間の帳尻が合わせられているという…
もうこれ本当に、180ヤードのパー3とかで、これみよがしに「180ヤードかー!7番でー!!」みたいな感じでアピる用としか言いようがないですね。(自分はそもそもそんな飛距離でないですが)
ダスティン・ジョンソンはマッスルバックで意味不明な飛距離
ちなみに、ここでちょっと気になって調べたことを参考までにお伝えしておきます。
ダスティン・ジョンソンが使っているマッスルバックアイアンのロフト角と、飛距離です。
5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | |
ロフト角 | 27 | 31 | 35 | 39 | 43 | 47 |
飛距離 | 225 yd | 212 yd | 200 yd | 186 yd | 172 yd | 158 yd |
うん…私が使っているマッスルバックと同じロフト角ですね。
多分皆さんが使っているアイアンよりロフト角は寝ていると思います。
それなのに、この飛距離…!これはもはや笑うしかないですねw
↓ 2018年 セントジュードクラシックで残り171ヤードを9番アイアンでイーグル
やっぱり、同じロフト角のマッスルバックのアイアンを使っていても、ダスティンジョンソンは化け物ということで比較にならないことがよくわかりました。
マッスルバックのメリット:かっこいい、気持ちいい、構えやすい
それでは、ここまで、マッスルバックによく言われる点について、私が実際に使ったり調べてみた内容についてお伝えしてきました。
そして、ここからは、私が使ってみて良かったと感じている点についてもお伝えしておきます。
マッスルバックはかっこいい
まず、マッスルバックはかっこいいということですw
なんとなく手に取って振りたくなって、思わず素振りなんかしちゃうので、「初心者はクラブを毎日手にとるのが大切」という観点からはいいかなと思っています。
マッスルバックは気持ちいい
あと、マッスルバックは打感がいいと言われますが、正直これについては私が元々、軟鉄鍛造のクラブを使っていたので、それほど違いは感じませんでした。
ただ、難しいクラブでキチンと打てた時にはその気持ち良さが上乗せされるので、そういう面も加味してキッチリ距離を出せるとキモチイイというのはあります。
マッスルバックは構えやすい
そして、私の当初の目的である、すくい打ち感なく構えられる点も、実際気に入ってます。
マッスルバックは、構えた時のヘッドの小ささを気にする人がいるのは事実です。
ただ、私は過去に、ポケットキャビティ → キャビティ と使ってきて、むしろ大き目のフェイスと、いかにも滑りそうな分厚いソールが逆に違和感あったので、今は打ち込める感じのマッスルバックが気に入ってます。
初心者がマッスルバックに変えてみたら、色々わかった件 まとめ
それでは最後にまとめです。
マッスルバックはモデルが古くても製造方法はそれほど変わってないと思う
今回、私は「ツアーステージ Xブレード (2005)」という、けっこう古いモデルのマッスルバックに変えてみました。
ただ、古いモデルではあるのですが、見た目的にはそれほど古さを感じず、個人的には十分かっこいいと思っています。
また、マッスルバックはシンプルな構造なだけに製造方法もそれほど大きく変わるとも思えないので、モデルの新しい古いというのはあまり関係ないと思っています。
むしろ、モデルが古いと安く買えるので、そのメリットは大きいです。
マッスルバックは安く買えた
そして、私がマッスルバックに変えることを一番後押ししたのは実は値段で、アイアンフルセットがなんと15,000円という破格っぷりでした。
しかもこれ、前オーナーは、ロフト角の違いで飛ばなくてすぐ放り投げたのかわからないのですが、新品同様だったのでラッキーでした。
マッスルバックは初心者でも半年で90切れた事例がある
このようなことがあったので私はマッスルバックのアイアンににサクっと変えてしまいましたが、そうは言っても初心者がマッスルバックを使って大丈夫なのか心配な人もいると思います。
ただ、この点について、私の場合は友人の存在があったので気にしなかったです。
その友人は、ズブの初心者の状態からマッスルバックを使って半年で90を切れたので、初心者だからマッスルバックはダメということはないと思っています。
マッスルバックが気になるなら変えてみるのもアリ
以上、ここまで長々書いてきてしまいましたが、マッスルバックが気になっている方って結構多いと思います。
でも、悩んでいるのであれば思い切って変えてみるというのもいいと思います。
私も、ずーっとマッスルバックが気になっていたのですが、その気になっていた状態が今はスッキリしているので、少なくともその点は良かったと思っています。
もしマッスルバックが気になってるという方は、一度手に取ってみて頂ければと思います。
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