このページでは、当時2歳の子持ち主婦だった私が、職業訓練をうまく利用して再就職に成功することができた体験談をお伝えします。
上手に職業訓練の制度を利用することで、保育園に子供を預けつつ、お金をもらいながら勉強して資格も取り、最終的には希望の仕事に就くことまでできたので、それをどのようにやったのか実際のところを余すところなくお伝えします。
実際にもらった職業訓練の修了証
実際にもらった再就職の内定メール
\実際に私が再就職できた/
職業訓練を経て再就職を成功させることができた流れ
まずはじめに、私が幼児の子持ちママでありながら就職を成功させることができた流れをお伝えします。
①正社員→契約社員を経て退職
はじめは正社員で10年仕事をしていたのですが、家庭の事情等で2回ほど転職して、その後退職。
会社に在籍していたこの時に子供を妊娠・出産して、保育園に預けられたので、そこから以後はずっと子供を保育園に預けています。
②失業給付を受給しながら、職業訓練に通う
会社を退職後は、しばらく何もせず失業給付をもらいながらノンビリ生活していたのですが、その後、職業訓練に通うことにしました。(延長で失業給付を貰いながら)
③職業訓練と同時に、内定ゲット
そして、ちょうど職業訓練が終わるタイミングで、希望の仕事に再就職することができました。
ポイントとして、契約社員の時に子供を保育園に入れて以降ずっと職業訓練中も子供を保育園に預けることができていたので、この点はラッキーだったと思っています。
今、保育園に預けられていなくても、職業訓練が決まってから保育園に預けられる可能性がある
ちなみに、もし今、保育園に預けることができていないママさんでも、「公共職業訓練等受講証明書」という書類を役所に提出することで、職業訓練が決まってからでも新たに子供を保育園に入れることができるチャンスがあります。(これはもちろん保育園の空き状況の問題はあります)
また、もしそれでダメでも、託児サービスがある職業訓練校もあるため、「保育園に預けられていないからどうせ無理…」と思わずに、役所や職業訓練校に確認・相談してみて頂ければと思います。
失業給付を受け取っている場合は、給付期間を延ばすことができる
また、もうひとつ私がラッキーだった点は、私の場合、失業給付をもらっている状態で職業訓練に通えたので、お金をもらいながら職業訓練を受けることができた点です。
私のように失業給付を受給している状態で職業訓練を受けることによって、失業給付をもらえる期間をさらに延ばすことができる場合があるのですが、私のケースではこれができたので、より長く多く失業給付をもらえることができてかなりおトクでした。
子供を保育園に預けながら、
お金も貰いつつ勉強もできるなんて、夢のよう…!
早くから再就職へ向けた活動を開始していたから、すぐ就職できた
そして、ちょうど職業訓練が終わるタイミングで、希望の仕事を見つけて就職することができたのですが、この面でも子供の保育園が途中で退園にならずに済んだなど、本当に良かったと感じています。
実は再就職活動で40社も落とされている
ただ、こう聞くと、全て順風満帆に事が運んだように見えるかもしれませんが、そうではありません…
実は、再就職のための活動は全く楽ではなかったです…
実際のところは、職業訓練をしていた間も、ずーーーっと再就職へ向けた活動をしていたのですが、
その間に、40社も落とされています(泣)
この40社というのは、書類審査だけで落とされたケースも多いので、面接等の負担はそこまで大きくはないのですが、やはり落とされたという精神的なショックは小さくなかったです…
ただ、それでもめげずに早い段階から継続して就職へ向けた活動を進めていたからこそ、希望の求人に出会えたと思っています。
そこで、私の経験を踏まえて絶対にオススメしたいのは、職業訓練を受けるとしても転職エージェントにはできるだけ早い時期に登録して、アドバイザーへの相談など進めておいた方がいいということです。
転職サイト・転職エージェントに早めに登録しておかないと焦って大変なことになる
実際、職業訓練が終わりに近づいてくると、「保育園が退園になってさらに就職が厳しくなる!!」という感じで、保育園の退園の期限に焦って正気ではいられなくなってきます。
これは、早くから活動していた私でさえそうだったので、職業訓練が終わりに近づいてから再就職活動をしていた人だったら、精神的にもっとキツいはずです。
そこで、職業訓練が始まってすぐ就職というつもりでなくても、転職サイト・転職エージェントの登録は無料ですので、早めに登録しておいた方が後々での気持ち的な安心のためにも間違いないです。
そして、職業訓練をしながらボチボチと求人をチェックしたり、転職エージェントのアドバイザーからメールで届く自分だけのオススメ求人を見ているだけでも他の人とはスタートダッシュが違います。
実際、職業訓練の同期生でも私の就職先の条件が一番良いと言われたくらい就職活動の結果も全然違ったので、転職サイト・転職エージェントへの登録を最初に済まして活動を早く始めておいて良かったと思っています。(登録手続きも簡単なので)
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私が実際に使ってみて良かったオススメの転職エージェント
実際の職業訓練 体験談
それでは、ここからは私が実際に経験した職業訓練の体験談をお伝えします。
私が実際に職業訓練を受けてみて感じたメリットもお伝えするので、参考にしてみてください。
まず、私が受けた職業訓練は、「生産設備管理」のコースです。
このコースを選んだ理由は、私の場合、これまで製造業でキャリアを積んできた経験があったので、その製造業での自分の経験をより広げるためにこのコースを選択しました。
職業訓練のコース、授業時間
ちなみに、私が通っていた職業訓練校では、職業訓練のコースとして以下のものがありました。
全コース授業時間は朝9時から午後の3時までで、黄色で色付けしたものが女性に人気のコースです。
- CAD・NC加工コース
- CAD設計コース
- 機械CAD/CAMコース
- 金属加工コース
- 組み込みソフトウェアコース
- 電気設備コース
- ビル設備コース
- 電子回路コース
- システム・エンジニアコース
- 生産設備管理コース
- 建築CAD リフォームコース
- 建築CAD・住環境コース
職業訓練で女性に人気はCAD系のコース、就職率も高い
CADを使った設計関係のコースや、建築系のCADは女性に人気ですね。
また、CADのコースは就職率が高いです。
穴場はシステムエンジニアコース、未経験からでも大手に就職できる可能性あり
あと、穴場はシステムエンジニアコースですね。
以下のツイッターにある人は私もフォローしている人なのですが、奥様が30歳を過ぎてから職業訓練校に半年通い、未経験からでも超大手で働くことができたということです。
僕は未経験で30過ぎてからWEB業界に入ってHTML/CSS/プログラムを学びました。
嫁は未経験で30過ぎてから職業訓練校に半年通ってサーバーの勉強して天下のマイクロ◯フトで働いています。
年齢だの経験がどうだの悩んでも意味ない。やる気と努力でなんとかなるっしょ。
— はた@ブログ/英語 (@hata_blog) 2018年3月10日
このような事例もあるため、IT系が苦手ではないという方は、システムエンジニアコースなどIT系のコースをキッカケにしてみるのもオススメです。
受けられるコースは職業訓練校によって様々
なお、職業訓練のコースは、開講されているコースが職業訓練校によって様々です。
厚生労働省のサイトをチェックすると近場の職業訓練校を検索できますが、一般的なコースとしては以下のようなものがあります。
- パソコン基礎(ワード・エクセル)
- ウェブ・プログラミング
- 介護
- 医療事務
- 簿記・経理
- CAD
- 機械・電気
- 建築・造園
- 塗装・印刷・デザイン
私が通っている職業訓練校には無かったですが、介護、医療事務、簿記系などは女性に人気ですね。
簡単に紹介すると次の通りです。
介護:
介護は就職できないということが現状ほぼないので、就職をとにかくしたいという人にはオススメですね。
医療事務系:
医療事務は事務系でやりたい人が多いので、実際に就職する際に競争が激しいとよく聞きます。
簿記系:
簿記系も事務系でやりたい人が多く競争が激しいのですが、簿記系は資格を取って未経験から経理事務の仕事に就けた友人もいるので、このルートを狙ってみるチャンスは十分にありますね。
主婦が職業訓練を受けるメリット
続いて、職業訓練を受けることのメリットを、私の体験も踏まえてお伝えします。
大きな分類としては、次の3点があります。
- 保育園関係のメリット
- 就職へ向けたメリット
- メンタル的なメリット
メリット① 保育園関係のメリット
子供を保育園に預けられる
まず、ママさんにとっての職業訓練のメリットは、子供を保育園に預けられることです。
仕事をしたいママさんがぶつかる壁として、「保育園に預けないと仕事が見つからない」一方、「仕事が見つからないと保育園に預けられない」という矛盾があります。
このような状況に対して、職業訓練を受けることで、今はまだ仕事に就けていなくても、まず子供を保育園に預けられて就職活動を有利にできるという点は、大きなメリットですね。
子供を保育園に預けられてよかった♪
保育園代が安くなる
また、私のように元々、保育園に子供を預けることができていたママの場合でも、保育園代を安くできる制度があります。
その制度は、「求職活動関係役務利用費」と言います。
この制度を利用することで、保育園代の80%の補助を受けることができるので、私も金銭的に本当に助かりました。
保育園代の補助がもらえるなんて、助かるわ…!
ただ、この制度は日割りの計算などがあって、実際の金額は8割よりも少し小さくなるのですが、それでもかなりの家計の救いになりました。
私の場合は、夫の収入と合わせて元々の保育園代が60,000円だったのですが、職業訓練に通ってこの制度を利用することで、32,000円の補助をうけることができて、保育園の負担額が実質28,000円になりました。
60,000÷30日(1か月の日数)×20日(保育園に預けた日数)×0.8=32,000(補助金額)
メリット② 就職へ向けた手厚いサポートを受けられる
続いて、職業訓練を受けることのメリットとしては、就職へ向けた手厚いサポートがあるという点もあります。
職業訓練校向けの求人がある
特に、直接的なメリットとしてある点は、職業訓練校向けの求人がある点です。
職業訓練にきちんと通えていて、スキルも身に着けることができている訓練生というのは、やはり企業から見ても魅力のようで、職業訓練校に求人を出している企業は意外に多くあります。
また、ハローワークに求人を出すだけだと、良い意味でも悪い意味でも”色々な人”が応募してきてしまうため、職業訓練校だけに求人を出している企業も多いと聞きます。
企業の合同説明会がある
また、私が通っていた職業訓練校では3か月に1回、合同説明会を開催していました。
この合同説明会では、職業訓練校の近隣にあるような「地元の隠れた中小企業」を知れるので、地元志向の人にはチャンスが広がりますね。
企業からの指名求人がうれしい!
さらに、指名求人と言って、企業側から声が掛かることもあるため、これが結構うれしかったりします。
え!?私宛に指名求人が来ているんですか?
実際に、私の職業訓練の同級生には、指名求人や職業訓練校向けの求人で就職を決めた人がたくさんいるため、かなり有力なルートです。
ただ、私のように最終的には転職エージェントで就職を決めたという例も多いので(その方が採用条件が良かったりします)、職業訓練校の求人だけに頼りすぎず、就職先のアンテナは早い段階からできるだけ広げておいた方がいいです。
メリット③ 職業訓練を通うことによるメンタル的なメリット
それでは、職業訓練に通うことによるメリットとして最後に、メンタル的なメリットも挙げておきます。
行くべき場所がある、仲間たちがいる…!
まず、意外に大きいのが「行くべき場所がある」ということです。
一人で就職活動をしていると、用事がないで家にいる日などは不安になりますし、悶々とします。
また、出口のないトンネルにいるようで、本当にメンタル的につらい状態になってきます。
それが、職業訓練に通っている間は、とにかく「行くべき場所がある」ということで、就職に向けた活動をしている前向きな気分になれるので、本当に救われます。
また、職業訓練に通っていると、友達ができて就職活動の情報交換ができたり、先生の応援もあったりするので、「ひとりじゃない…!」と実感することができる点もメリットです。
堂々と「私、頑張ってます!」と言える
あと、仕事もしておらず職業訓練にも通っていない状態だと、面接の時に「今は何をされているんですか?」と聞かれた時に答えに困ってしまうことがあります。
しかし、職業訓練に通っていると、堂々と「職業訓練に通っている!」と伝えられるため、自信を持てるという点もメリットでした。
職業訓練で気を付けるべき注意点
なお、ここまでお伝えしてきたように、職業訓練にはたくさんのメリットがあるのですが、職業訓練を受ける上での注意点もあります。
そこで、職業訓練を受ける上での注意点もお伝えしておきますね。
できるだけ欠席しない(欠席すると受給減・欠席が多いと退校)
まずなにより大事なことは、できるだけ授業を欠席しないということです。
この点については、そもそも出席率が80%を割ると退校になってしまうという点もあるのですが、失業給付をもらいながら職業訓練に通っている人は、欠席した分だけ受給する金額が減ってしまうので、注意が必要です。
もらえるお金が減ってしまうというのは、かなしいですからね…
そのため、特にママさんで職業訓練に通うことを検討されている方は、旦那さんや、おじいちゃん・おばあちゃんのサポートなど、周囲の人たちの協力体制をつくっておいた方がいいですね。
子持ちのママが職業訓練を使って再就職に成功した体験談 まとめ
ここまで、「子持ちのママが職業訓練を使って、再就職に成功した体験談」について、お伝えしてまいりました。
職業訓練を利用することで、子供を保育園に預けながら、就職へ向けた勉強や活動ができる時間を持てたことは本当に良かったです。
そして、その保育園代も「求職活動関係役務利用費」という仕組みを利用することで金銭的な補助を受けられた上に、失業給付も期間を延長して受給することができたので、家計的に二重三重に助かりました。
また、職業訓練の具体的な内容をお伝えして、職業訓練校による就職へ向けたサポートが手厚いことや、さらには職業訓練に通うことによるメンタル的なメリットが実はけっこう大きい点をお伝えしました。
ただ、このように、職業訓練は上手に利用すると本当に使える仕組みではあるのですが、職業訓練さえ受けていればそれで就職できるかというとそんなことはないので、やはり就職へ向けた活動は早い段階からしっかりやっておいた方がいいです。
私の場合は最終的に、パソナキャリアという転職エージェントで希望の仕事を決めることができましたが、このように職業訓練以外での就職活動もしっかりしておいた方が間違いないです。
参考までに私が利用していて良かったオススメの転職エージェントを紹介しておくので、一度チェックしてみてください。
\実際に私が再就職できた/
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