顔の毛穴開きについて、本気で調べ尽くしました。
美容皮膚科など信頼性のあるネット上の情報はもちろん、医療系の文献・専門誌も含めて、かたっぱしから調べ尽くした内容と、その調べた結果を踏まえた私なりの毛穴開きに対する結論をこのページではお伝えしています。
実際、私自身、このページ以上に詳しくわかりやすく書いてあるページはないと自負しています。
その分、文量は多くなっていますが、正直、このページの内容を読んでも行動できない方は、毛穴開きについては諦めてください。
その理由は、毛穴開きは放っておいても治らないからです。
残念ながら、何もしなければずっとそのままです。
そこで今回、毛穴開きを何とかしようと考えている方のために、私も覚悟を持って書きましたので、本気で悩まれている方だけ、ご覧ください。(最初の結論の部分を読むだけでも結構です)
毛穴開きに対する私の結論
それでは、まずはじめに毛穴開きに対する私の結論からお伝えします。
すでにできてしまっている毛穴開きはリセットが必要
まず、一番重要なことは、すでにできてしまっている毛穴開きはリセットが必要ということです。
この点については、テレビ『ためしてガッテン』にて、北里大学医学部の田中早苗 医師が「一度クレーター状に広がってしまった毛穴は小さくすることはできない」と言及している点からも確かです。(*3)
なぜ毛穴開きになってしまったのか
それでは、なぜこのような毛穴開きになってしまったのかという点について、毛穴開きの原因を押さえておきたいと思います。
毛穴開きの原因は40代より前と後で大きく分かれると言われており、次の通りとなります。
40代より前の毛穴開きの主な原因:
皮脂の分泌量が多いこと
40代以降の毛穴開きの主な原因:
皮膚のたるみによるもの
これらの原因について、対策は色々とありますが、一旦置いておきます。
なぜなら、毛穴開きになった人が一度、美容皮膚科等で肌をリセットする処置をすると、過去の反省や後悔も踏まえて美容意識が高まるようになるので、あえてここでは生活習慣がどうとかクドクドと言わないでおきます。
ただ、上記の原因を踏まえて、年齢に応じた対策をするように心がけてください。
ちなみに”いちご肌”の対策は難しいとされています。その理由として、”いちご鼻”は角栓を原因とするものではあるのですが、角栓への対策を具体的にどうすればいいのかは実は専門家でも判明していないため、根本的にいちご鼻にならないようにするのは困難です。
毛穴開きを治す方法としてオススメは、ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザー
それでは、このような前提を踏まえた上で、本題に入ります。
とにかく毛穴開きになってしまったら一旦はリセットが必要となりますが、その毛穴開きの肌をリセットする方法は数々あります。
ただ、実際のところはイマイチな方法も多いです。
そこで、諸々踏まえた上で私が最もオススメするのは、美容皮膚科でノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーを受けることです。
それがなぜかという理由については、次の通りです。
ダーマローラーはオススメしない
まず、毛穴開きの治療については、自分で行う方法もあります。
例えば、ダーマローラーを使って肌の入れ替えをする方法がありますが、これは血まみれになる上に、麻酔を使ったりするのも難しく、衛生面やアフターケアの管理をミスすると仕上がりが悪化するなどけっこう事故にもなるので、正直オススメじゃないです。
古いタイプのフラクショナルレーザーやケミカルピーリングもオススメしない
また、美容皮膚科で毛穴開きの治療をするにしても、古いタイプのフラクショナルレーザー(アブレイティブタイプ)もあまりオススメしません。
この旧式のフラクショナルレーザーは肌を削る形になることから、かなり痛い上に、治療跡が残る副作用があることも報告されているからです。
この新旧のフラクショナルレーザーの違いについては、ネット上の記事などで混同して書かれていることも多いため、ご注意ください。
また、ケミカルピーリングで肌をリセットする方法も、基本は凹凸のあるニキビ跡に対して”酸”を使うものであるため、毛穴開きに対して行うのは刺激が強すぎて過剰です。
新方式であるノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーがオススメ
一方、前述の方法と比較して、ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーならば、従来のフラクショナルレーザーよりもさらに微細なレーザーを使うため、熱エネルギーによって真皮に刺激を与えて肌の入れ替えを行うことができます。
そのため、皮膚表面への刺激が少なく、治療跡が残るような事例も報告されていないです。
フラクショナルレーザー(ノンアブレイティブタイプ)のイメージ
そのため、毛穴開きの治療には、新方式であるノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーがオススメとなります。
毛穴開きにオススメの美容皮膚科
それでは続いて、この「ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザー」をどこで受けられるのかという話になるのですが、この点がまた大変で、良いクリニックを探すのが難しいという問題があります。
各クリニックまぎらわしいメニューが多くて選ぶのは大変
なぜならば、様々な美容皮膚科のサイトを見ていても、単に「フラクショナルレーザー」と書かれているものが多く、よく読まないとノンアブレイティブタイプかどうか判別がつかないものも多いからです。
また、「フラクセル」や「アファーム」と言ったように機種名でメニューが書かれているものや、従来型の「CO2フラクショナルレーザー」や、派生形の「イントラセル」などとも違いがわかりづらいからです。
一番のオススメはシロノクリニック
ただ、私の方でみっちりとメニューを見分けた上で、料金なども考慮してオススメするのはシロノクリニックです。
毛穴開き治療はシロノクリニック
シロノクリニックは、関東4か所(恵比寿・銀座・池袋・横浜)と大阪に拠点を構える美容クリニックです。
レーザーを使った毛穴開きの治療を以下の料金で受けることができます。
毛穴開きが特に気になる頬だけにすれば40,000円で受けられます。
フラクセルレーザー(顔全体) | 80,000円 |
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フラクセルレーザー(頬だけ) | 40,000円 |
そして、何よりポイントとなるのは、シロノクリニックはがレーザー治療専門の美容クリニックで、各種レーザーによる治療実績を豊富に有しているということです。
フラクショナルレーザー以外にも様々な種類のレーザーがあるため、症状に応じた最適なレーザーを提案してもらえます。
また、以下のリンクから予約すると初診料が無料になるため、チェックしてみてください。
毛穴開きに関してはニキビ跡のところで確認できます。
\美容皮膚科レーザーならココ/
*WEB予約限定で初回カウンセリング無料
*シミ治療もオススメ
ちなみに、ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは、高須クリニックでも受けられますが、顔全体で15万円です。
大体これぐらいはするほどノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは高価な点がデメリットではあるのですが、シロノクリニックは利用しやすい価格である上に実績も豊富なため、オススメしています。
むしろ、あまり安すぎるところはウラがあったりするため、よく注意してください。
軽い毛穴開きなら、カーボンピーリングもオススメ
なお、軽い毛穴開きならば、カーボンピーリングがオススメです。
私の場合、聖心美容クリニックでカーボンピーリングを受けて、かなりツルっとした肌になれることを実感したため、毛穴開きにそこまで深く悩んでいない方で、より上質な肌を目指したいのであれば検討してみてください。
以下のページで私がカーボンピーリングを受けた体験談があるため、こちらも参考にしてみてください。
\公式サイトをチェックしてみる/
顔の毛穴の開きの原因についての専門的な内容
それではここからは、毛穴開きについて専門的な内容も含めてお伝えしておきます。
冒頭の結論でお伝えした内容を裏付けるデータなどを掲載しているため、毛穴開きについてさらに詳しく知りたい方は引き続きご覧ください。
専門的な視点からの毛穴開きの原因
まず、顔の毛穴が開く原因について詳しくお伝えします。
毛穴開きの原因は、専門的には以下の3点が主に関係していると言われています。(*1)
毛穴開きの原因
- 皮脂の分泌量増加
- 毛穴周辺の弾力性低下
- 毛穴内容物(角栓など)の増加
ひとつひとつの詳細については、以下の通りです。
皮脂の分泌量が多い
毛穴が開く面積は、皮脂の量に相関するという研究(*2)があることから、皮脂の分泌量が多いことは、毛穴が開く直接の原因となります。
そして、女性の場合、皮脂は40代より急激に減少することから、40代より前の30代の女性などは皮脂が毛穴開きの大きな原因となっています。
また、皮脂が多いと毛穴が目立ちやすくなってしまうというデメリットもあります。
これは、皮膚に表面にいる「皮膚常在菌(普段は他のばい菌などから肌を守ってくれている)」が、過剰な皮脂を分解してオレイン酸という物質をつくるのですが、そのようにしてつくられたオレイン酸によって毛穴がクレーター状に変異して毛穴が目立ちやすくなってしまうというものになります。(*3)
つまり、40代に入る前の女性にとっては、とにかく皮脂のコントロールをすることが重要となります。
毛穴周辺の弾力性が低下
続いての原因は、「毛穴周辺の弾力性の低下」です。
これは一言でいえば、皮膚の「たるみ」によって、毛穴が広がりやすくなるというものです。
この点についても研究結果があり、40代女性の皮膚の弾力性低下と、毛穴が開く面積は相関することが示されています。(*4)
つまり、皮脂が減少する40代以降の毛穴開きの原因としては、この「たるみ」が大きな原因になっているものと考えられています。
そこで、40代以降の女性にとっては、「たるみ」による毛穴開きに注意する必要があります。
毛穴内容物(角栓など)の増加
そして、毛穴の詰まり物(角栓など)が物理的に毛穴を押し広げることも、毛穴開きの原因と考えられています。
この角栓については、実は角栓は皮脂が固まったものと思われがちですが、角栓を成分解析した調査結果から、実は角栓にはタンパク質の割合が70%程度と高いことがわかっています。(*5)(*6)
ただ、角栓がどのようなもので、角栓がいかに形成されるのかについてはわかってきましたが、角栓対策として具体的にどうしたら良いかについては専門家の間でもまだハッキリとしていないというのが実情としてあります。
また、角栓は鼻の頭にできることが多いことから、いわゆる「いちご鼻」で悩む人が多いですが、「いちご鼻」の根本的な治療は難しいとされています。
その理由は前述の通り、角栓対策の明確な方法が確立していないという面が大きいためです。
その他の毛穴開きの原因(紫外線)
なお、基本的には上記の3点が毛穴開きに影響すると言われていますが、他にも紫外線が毛穴開きに影響しているということも言われています。(*5)
紫外線がどのようにして毛穴開きに影響しているかは、以下の通りです。
- 紫外線によって皮脂が増える(*7)
- 紫外線によって皮膚の構造が変異した結果として、肌に「たるみ」が生じて、毛穴の開きにつながる
- 皮脂に含まれるスクワランが紫外線によって変質して肌への刺激となったり、角栓の形成を促進してしまう(*8)
このことからも、これまでお伝えした毛穴開きの原因の全てに紫外線が影響しているため、それら原因による問題を大きくしないためにも紫外線をできるだけ防ぐことは大切なことです。
顔の毛穴開きを治す方法についての専門的な内容
それではここからは、これまでお伝えした毛穴開きの原因への対処方法をお伝えしていきますが、このページでは、「皮脂の分泌量が多いことによる毛穴開き」を治す方法をお伝えします。
なお、他の「たるみ」を原因とした毛穴開きを治す方法については、皮脂による毛穴開きとはアプローチが全く異なる方法となります。そして、その方法をこのページで紹介すると長くなってしまうため、「たるみ」を原因とした毛穴開きを治す方法についてはここでは説明を割愛致します。
また、角栓を原因とした「いちご鼻」についても、前述の通り明確な対策方法が確立していないため、ひとまずこのページでは扱わないこととします。
一旦開いた毛穴は元に戻らない
まず、皮脂を原因とした毛穴開きの治し方についてですが、はじめにひとつ念頭に置いておくべき点は、一旦開いた毛穴は元に戻らない(*3)ということです。
よく、すでに毛穴が開いてしまってから、あれこれ悩んで色々と試してみる人が多いですが、すでに毛穴が開いてしまった状態で様々対処しても、一旦クレーター状になってしまった毛穴は元には戻りません。
開いてしまった毛穴は一度リセット
そこで、大切なことは、外科的な処置(レーザーなど)でまずは一度毛穴の状態をリセットする必要があるということです。
そして、毛穴の状態をリセットするための方法としては複数ありますが、基本となるのはフラクショナルレーザーとなります。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、特定の間隔を空けて配備されたレーザーを照射するもので、皮膚にダメージを与えすぎないようにして肌を入れ替える、肌質改善の治療器です。
そして、これは従来のように、皮膚を”面で削り取る”イメージの炭酸ガスレーザーの問題点を大きく改善するものとなっています。
【従来の炭酸ガスレーザー】
皮膚を面で削り取る形のもので、現在もイボやホクロの除去によく適用され、以前は重度のニキビ跡の治療などにも使用されていました。
ただ、現在は、以下の理由から、肌質改善に使用するには問題が多いとされています。
炭酸ガスレーザーの問題点
- 治療跡が残りやすいリスクがある
- 術後部位がシミになりやすい
- ダウンタイム(治療後の回復期間)が2週間程度と長い
【フラクショナルレーザー】
一方、フラクショナルレーザーは、正常部位を残しながら特定の間隔を空けてレーザーを照射するため、皮膚へのダメージを抑えながら肌を入れ替えることが可能です。
そして、そのような作用によって、従来の炭酸ガスレーザーと比較して相対的に、リスクや副作用、ダウンタイムが少ないため、肌質改善をより楽に受けられるようになりました。
また、フラクショナルレーザーの中でも、「炭酸ガスフラクショナルレーザー(CO2フラクショナルレーザー)」と呼ばれて広く普及しているものは、比較的安価に受けられるクリニックも出てきたことから、肌質改善を金銭的にもより身近に受けられるようになりました。
比較的安価に受けられるCO2フラクショナルレーザーの料金目安
フラクショナルレーザー(初回お試し) | 4,170円 |
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フラクショナルレーザー(1回 BMC会員) | 12,440円 |
フラクショナルレーザー(初回お試し) | 4,500円 |
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フラクショナルレーザー(1回) | 12,960円 |
フラクショナルレーザーのデメリット
ただ、このようにメリットの大きいフラクショナルレーザーにも、当然リスクやデメリットがあるため、ここではフラクショナルレーザーのデメリットについてもお伝えしておきます。
フラクショナルレーザーで治療跡が残るケース
形成外科の専門誌である『PEPARS』では、フラクショナルレーザーで治療跡が残ったケースとして、次の事例が報告されています。
こちらの画像は、キュテラ社のフラクショナルレーザーを19歳の女性に照射した事例として、引用したものです。
画像をクリックしてアップの画像で見ると、丸で示された範囲内に、サメ肌のようになっている箇所があるのがわかると思います。
これは、「大口径で高出力照射を行うと、このように陥凹性の病変を認める場合がある」(*9)ということです。
もちろん、この点に関しては、医師の技術によってこのように治療跡が残るリスクは低減することが可能ですが、ひとつの事例としてお伝えしておきます。
肌のきれいな人がフラクショナルレーザーをすると跡が残りやすい?
また、論文等で明確な真偽は確認できませんでしたが、肌のきれいな人がフラクショナルレーザーをすると跡が残りやすいということも言われることがあります。
この点については、前掲の治療跡が残ってしまった事例を見ても、写真の19歳の若い女性は一見すると肌がきれいなため、このような肌がきれいな人がフラクショナルレーザーを受けると、逆にデメリットが大きくなる可能性があると考えられるため、ご留意ください。
フラクショナルレーザー(ノンアブレイティブタイプ)
ただ、このように問題のあったフラクショナルレーザーですが、前述のデメリットを踏まえて新しいタイプのものが出てきました。
それがノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーです。
このノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは、通常のフラクショナルレーザーよりもさらに超微細なレーザーを1平方cm あたり数百~数千発照射するもので、皮膚表面への影響をさらに極小化した上で、皮膚の奥深くに刺激を与えて肌を入れ替える方式のものとなります。
このタイプのフラクショナルレーザー(ノンアブレイティブタイプ)は、「アファーム」や「スターラックス1540」などのモデルの機種が有名ですが、「フラクセル」というモデルが多くの美容皮膚科で使われている主流の機種となります。
そして、このノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーのメリットは、「ダウンタイムを抑えることができる」という点にあり、翌日には化粧なども可能(*9)な場合があります。
フラクショナルレーザー(ノンアブレイティブタイプ)のメリット
- ダウンタイムを抑えることができる
- 治療跡が残ったという報告がない
ただ、これは「ダウンタイムを抑えることもできる」ということで、そのように出力を下げれば効果も当然下がります。
そして、効果を高めるために出力を上げると、ダウンタイムが長引くため、結局は効果とリスクのトレードオフとなります。
また、ノンアブレイティブタイプの場合、皮膚表面に対する影響は小さいため、治療跡が残るような事例が報告されていない点は大きなメリットです。(*9)
そのため、治療跡が残るリスクを万に一つも看過できないという人は、ノンアブレイションタイプのフラクショナルレーザーを選ぶのも選択肢のひとつです。
一方、ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーにもデメリットがあります。
フラクショナルレーザー(ノンアブレイティブタイプ)のデメリット
- 治療部位が一時的にシミのようになる炎症後色素沈着のリスクが高い
- 料金が高い
デメリットのひとつ目として、ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーは、レーザーを照射する量が多いため、治療部位が一時的にシミのようになる炎症後色素沈着のリスクが高いと言われています。(*10)
特に、冷却を行わないで高密度照射を行った場合、10%以上がシミのようになるという報告(*9)もあるため、冷却は特に必須です。
また、料金が高いというデメリットもあります。
通常のフラクショナルレーザーの場合、前ページでお伝えした通り、初回お試しなら5,000円を切るところもあります。
しかし、ノンアブレイティブタイプのフラクショナルレーザーの場合、全顔に対して1回8万円や15万円という料金も見られるため、旧来型のフラクショナルレーザーと比較して費用負担が軽くない点はあります。
フラクショナルレーザー(ノンアブレイティブタイプ)の料金目安
フラクセルレーザー(顔全体) | 80,000円 |
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フラクセルレーザー(頬だけ) | 40,000円 |
フラクセルレーザー(顔全体) | 150,000円 |
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フラクショナルレーザー以外の毛穴開きの治療方法
ここまで、2種類のフラクショナルレーザーについて、お伝えしてきました。
ここからは、フラクショナルレーザー以外の治療方法について紹介しておきます。
項目としては、以下の通りです。
- ダーマローラー
- ケミカルピーリング
- イントラセル
ダーマローラー
まずはじめは、ダーマローラーです。
ダーマローラーの基本となる仕組みは、フラクショナルレーザーと重なる点があります。
フラクショナルレーザーが、レーザーを使って皮膚の奥まで刺激を与えて肌を入れ替えるのに対して、針で皮膚の表面に刺激を与えて表皮の入れ替えを目指すのがダーマローラーです。
ダーマローラー
http://www.medicalexpo.com/
ダーマローラーのメリット
ダーマローラーのメリットは、自宅で自ら何回でもできるという点に尽きます。
ダーマローラーのデメリット
ただ、ダーマローラーは、針のむしろのような製品の見た目からわかる通り、使用後は血まみれになる(ネットで画像検索するとけっこうグロい画像が出てきます)ことや、安全性が疑われている個人輸入サイトなどから個人で軟膏タイプの麻酔を入手する必要がある上、繰り返し使用することによる衛生面での危険性も指摘されています。
ただ、最近は聖心美容クリニックのように、美容皮膚科でダーマローラーの使用について有料できちんと指導してもらえるところもあるため、もしどうしてもダーマローラーを使用したいのであれば一度、聖心美容外科を利用するのもひとつの方法です。
ケミカルピーリング
続いて、美容皮膚科で毛穴開きをリセットする方法として、ケミカルピーリングを紹介します。
ケミカルピーリングは、グリコール酸やサリチル酸といった薬液を使用して皮膚を剥離させて、主にニキビやニキビ跡の治療などを行う方法です。
ただ、ケミカルピーリングも毛穴開きに対して有効ですが、ケミカルピーリングは、例えば炎症を起こしている最中のニキビ(いわゆる赤ニキビ)や、凸凹のニキビ跡の治療に使われることが多いため、毛穴開きに対して行うのは過剰です。
イントラセル
最後に、イントラセルを紹介します。
イントラセルは、ダーマローラーのように、微細な針を刺し、その先から肌の奥深く(真皮)に対して熱刺激を与えて、皮膚の入れ替えを促すものです。
フラクショナルレーザーと違って皮膚の深いところ(真皮)以外に熱刺激は与えないため、フラクショナルレーザーよりダウンタイムが少ないということがメリットとして言われています。
ただ、結局ダーマローラーのように麻酔をして針を刺す形となるため、この点についてはなんとも言えません。
また、イントラセルは、聖心美容外科が注力しており、症例数も最も多いですが、料金も高いです。
参考までに、聖心美容クリニックにおけるイントラセルの料金を掲載しておきます。
イントラセル(顔全体)1回 | 150,000円 |
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イントラセル(顔全体)2回目以降 | 165,000円 |
聖心美容クリニックは、施術の説明がホームページ上で分かりやすい上に詳しく書かれているため、一度チェックしてみて頂ければと思います。
料金としては高いように感じますが、施術内容に納得できれば選択肢のひとつとしては考えられます。
このページのまとめ
以上、顔の毛穴開きについて、その原因から美容皮膚科で治す方法までお伝えしてきました。
それぞれの項目について、個別には知ることができても、まとめて理解できるサイトは他にはないと自負しています。
このページさえ見れば毛穴開きについては全て理解できるようまとめましたので、お役に立てれば幸いです。
参考文献
(*1)菊池克子 乾燥肌・脂性肌,毛穴開大 『形成外科』59(11):1160~1165, 2016
(*2)M. Roh, The British journal of dermatology, 155,890~894 (2006)
(*3)NHK ためしてガッテン 『毛穴の目立つ人必見!キレイに消す最終ワザ』2012年3月14日放映
(*4)村上泉子, 川村亜紀, 顧潔ほか : 女性顔面各部位における毛穴の3次元形態解析と年齢変化の要因, 香粧会誌30 : 237-244, 2006
(*5)水越興治 毛穴開きのメカニズム『フレグランスジャーナル』2017-2
(*6)飯田年以, 小野隆之, 本山晃 角栓の成長を抑えるケア法の開発『フレグランスジャーナル』2017-2
(*7)D.H.Suh, T.E.Kwon, J.I.Youn, Eur. J. Dermatol.,12,139~14 (2002)
(*8)山本綾子 『フレグランスジャーナル』22(10),11~17 (1994)
(*9)河野太郎,櫻井裕之 フラクショナルレーザー治療 『PEPARS』 No.45: 43~48,2010